夏野菜と言えば『ナス』!!
煮浸しや天ぷらなどの和食から、マリネやラタトゥイユなどの洋食、麻婆ナスをはじめとする中華まで、幅広いジャンルの料理に大活躍するナス。
90%以上が水分でできていることから「栄養がない」と思われがちですが、実は健康や美容に効果的な栄養素がいくつも含まれています。
もっとみんなにナスを食べてほしい!そんな思いからナスのすばらしさをご紹介します。
ナスに含まれる主な栄養素と効果・効能
ナスって栄養あるの?夏野菜だし水分が多いだけじゃない?
そんなことを周りで良く聞きます。しかし、ナスには栄養素がいっぱい含まれているんです!
カリウム:夏バテ・高血圧予防
カリウムは、ナスに含まれる栄養素の中でもっとも特徴的な栄養素です!
余分な塩分や水分を体外に排出してくれるので、高血圧の予防やむくみの解消に役立ちます。
水分とともに体の熱を放出してのぼせやほてりを鎮める効果もあり、だるさや食欲不振などの夏バテ症状を予防・緩和することが可能です。
また、ナトリウムと共に作用することで、むくみ改善や心臓機能や筋肉機能の調節の効果も期待できますよ!
ポリフェノール(ナスニン):免疫アップ・美容効果
ナスの皮のあざやかな紫色は、ポリフェノールの一種であるナスニンによるもの。
ナスニンには強力な抗酸化作用があり、免疫力の向上やアンチエイジングのほか、がん予防にも効果があるとされています。
ブルーベリーなどと同じアントシアニン色素なので、視力や眼精疲労の改善にも効果的です。
できるだけ皮をむかずに調理して、栄養成分を有効に取り入れましょう!
食物繊維:腸内環境を整える
実は、ナスはおなかの調子を整える食物繊維の宝庫。
便秘の予防・改善はもちろん、血糖値の上昇をゆるやかにしたり、血中コレステロール値を低下させたりする働きがあるので、心筋梗塞や糖尿病などの生活習慣病の予防にも役立ちます。
なす100gあたりには、2.2gの食物繊維が含まれ。同じくカロリーが低い、もやしの1.7倍、きゅうりの2倍の量です!
野菜不足の方は気をつけたい「葉酸」
なす100gには、32μgの葉酸が含まれます。きゅうりの1.3倍の量です。
葉酸は不足することで貧血の原因となることや、血清ホモシステイン値という動脈硬化の引き金になる値を高くしてしまうことが知られています。
葉酸は主に野菜に含まれる栄養素なので、野菜不足の方は不足している可能性もあります。なすなどの野菜をたっぷり食べ、不足しないよう注意しましょう。
ナスのオススメ調理方法
ナス料理で気を付けたいのが『ナスニン』を効率よく摂取できるか。です!
また、美味しい『ナス』の見合分け方も合わせてご紹介します!
ナスニンは水溶性のため、長く水につけると流出してしまいます。アクは空気にふれて酸化されると出てくるので、調理する直前に切って、すぐに加熱すればアクを気にせずにすみます。
美味しい『ナス』の見分け方
ハリツヤがあることはもちろんですがポイントは『ヘタ』です。
なすのガクについたとげが、固く鋭くとがっているものを選びます。
触ると痛いぐらいのものほど鮮度が良く。へたの切り口がみずみずしく、乾いていないものも良品です。
ヘタが天然パーマの様にくるりんっとしているものがオススメですよ♪
おすすめ『ナス料理』レシピ
やはり王道なのが『焼きナス』
なすは火を加えると、溶けるような柔らかな食感になり、副菜や汁物の実にぴったりとなってくれます。焼きなすを作るときに注意したいのが、焼いた後に決してなすを水につけないことです。 なす本来の美味しさを逃がさないことが作り方の上で大切になります。
また、出来れば『ナスニン』を多く含んでいる皮ごと食べるのがオススメですのでそんなときは薄くスライスして焼くだけでも食べやすくなり、オススメです。
焼きなすの材料 (2〜3人分)
なす … 2本
おろし生姜 … 少々
かつお削り節 … 少々
醤油 … 適量
ナスの漬物
ナスの漬物も王道ですよね!
夏はさっぱりと食べたいので梅漬けするのがオススメです!
ナスの梅漬け (2〜3人分)
なす … 2本
塩 … 小さじ1
出汁 … 少々(和風だしの素)
梅肉 … 大さじ1(梅2個分)
塩でナスを揉み、水分を抜く(10分ほど付け置きも可)
水分を抜いたらボウルに、出汁、梅肉を入れ混ぜるだけ♪
2時間ほど冷やしたらさっぱり『ナスの梅漬け』が完成です♪
是非この夏に試してみてくださいね。