「歳を重ねれば誰でもシミは増えていくものだ。」そうお考えの方、違います!!!
歳を重ねていてもシミが少ない人、シミがほとんどない人は存在するのです。
その方たちは、シミができる原因、メカニズムをきちんと知っていて、正しい対策を実践しているはずです。
間もなくやってくる夏本番に備えて、今一度シミについて学んでみませんか?
シミができるのはメラニンの過剰生成によるもの
シミができるメカニズムは「メラニンの過剰生成」によるものです。
そしてメラニンが過剰に生成されてしまう原因は以下の3つです!
原因 その① 紫外線
紫外線を沢山浴びることで、表皮層のメラノサイトが紫外線を吸収し、肌を守ろうとします。吸収された紫外線が分解されメラニンを生成し、肌表面にシミができます。
原因 その② 乾燥
エアコンや乾燥した外気によって肌の潤いが奪われると、刺激に敏感な肌状態を作ってしまいます。すると少しの紫外線でも多くのメラニン色素を生成してしまいます。つまり乾燥肌はシミの生成を助長してしまう肌と言えます。
原因 その③ 肌のターンオーバーの乱れ
肌の炎症(ニキビ、湿疹など)や、喫煙・飲酒・ストレスによる活性酸素の増加がシミの原因の1つと言われています。肌ダメージの蓄積が、肌のターンオーバー(肌の生まれ変わり)を乱し、メラノサイトがメラニンを過剰に生成することによってシミができてしまうのです。
食生活を見直してシミ対策に!おすすめの食べ物
食べ物にもシミ対策に役立つ成分が含まれています。シミ対策におすすめの食べ物について詳しくみていきましょう。
ビタミンAは、肌のターンオーバーを促すことでメラニンの排出を高める成分です。うなぎや鶏レバー、にんじん、ほうれん草、ニラ、小松菜などに多く含まれています。
ビタミンEは、血行を促して肌のターンオーバーをサポートしたり抗酸化作用で活性酸素を抑えたりする成分です。アーモンドやアボカド、うなぎ、さけなどに多く含まれています。
ビタミンCは、メラニンの肌への沈着を抑えたりメラニンの還元を促したりする成分です。レモンやキウイ、イチゴ、パプリカ、ミニトマトなどに多く含まれています。
たんぱく質は、肌を作る材料になるため意識的にとることが大切です。赤身肉や魚、卵、豆腐などに多く含まれています。
亜鉛は、たんぱく質の合成や遺伝子の発現などに関わっている成分です。ターンオーバーを整えるために意識的にとりましょう。アーモンドや牡蠣、牛肩ロース、卵などに多く含まれています。
シミの生成を抑え込む対策法とは
スキンケアでできるシミ対策を紹介
肌に合わない化粧品による刺激や摩擦によってメラニンの生成が活発になります。洗浄力が強いクレンジングや洗顔料で肌をゴシゴシこすったり、刺激が強い保湿化粧品を使ったりするとシミができやすくなります。
また洗顔後に保湿ケアをしない場合、肌が乾燥してバリア機能が低下することで結果的にメラニンの生成が活発になります。メイクの濃さに応じたクレンジングと肌質に合った洗顔料を選びましょう。洗顔では、洗顔料をしっかり泡立てて指の腹でていねいに洗ってください。
保湿ケアでは化粧水、美容液、乳液、クリームの順に使いましょう。化粧水には、水分を補給する役割があります。乳液で水分と油分の両方を補給して、乾燥しがちなところにクリームを重ねましょう。
美白有効成分が配合されたアイテムを使う
ビタミンCの吸収性や安定性の問題を改善した成分で、肌に浸透するとビタミンCとして働きます。メラニンの還元を促すほか、シミを薄くする働きがあります。
・アルブチン
チロシンとチロシナーゼの結合を防ぐことで、メラニンの生成を抑える成分です。
・カモミラET
メラノサイトの活性化や増殖を抑えることで、結果的にメラニンの生成を抑える成分です。
・トラネキサム酸
メラノサイトの活性化を抑えることでメラニンの生成を抑える成分です。医療においては、炎症を抑えたり出血を止めたりする薬に使用されています。
・プラセンタエキス
動物の胎盤由来のエキスで、メラニンの生成を抑える働きがあります。
・コウジ酸
コウジ酸は、日本酒や醤油の製造過程で発生する麹(こうじ)に含まれるコウジ菌が生成します。メラニンの生成に必要なチロシナーゼの働きを阻害する働きがあります。
最後に
シミ対策についてお話してきましたが、これらの対策はあくまで、肌ダメージによるメラニンの生成を抑えることです。
つまり、すでに出来てしまった「シミを消すこと」ではなく、この先にできるであろう「シミを予防すること」ということになります。
紫外線が強くなる7~8月は特に気を付けて対策をしていきましょう!
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